#45 「悲しんでんのは自分だろ!」/カナタが球体を飛び越えたこと/カナタの右腕
『彼方のアストラ』45話の感想・考察(ときどき妄想)になります。
最終話までのネタバレを含んでいます。
「悲しんでんのは自分だろ!」
「課金してんのに 全然出ねえし!!!!」
あ、すいません間違えました(笑)。
「っざっけんじゃ・・・ねえ バカ野郎!!!アリエスはアリエスだ!!セイラじゃねえこのバカ!」
「キミにはわからない 王が 王がどれだけ・・・」
「王とかうるせえよ!悲しんでんのは自分だろ!王女の死を誰より悲しんだのも アリエスを見つけて喜んだのも お前自身だ!!」
ただただ素晴らしい台詞。
その通り、シャルスは器なんかじゃない。
娘を苦しめたオリジナルなんかよりはるかに豊かで繊細な感情を持った尊い人間なんです・・・。
これを言われた時のシャルスの表情にもぜひご注目ください。
カナタが球体を飛び越えたこと
劇中のアリエスの回想シーンと重ね合わせるとともに、私にはこの時もう一つ重ね合わせたものがあります。
それは、シャルスとみんなとの間の見えない一線です。
(アリエス以外の)全員を皆殺しにしようとしたシャルスは、いわば人としての禁断の一線を越えてしまった存在だと思います。
シャルス自身
「もうどうしようもないんだ」
と言ったように、この一線はそれほどどうしようもなく深く、シャルスと皆を隔ててしまっていたと思います。
そんな一線を
「助けてやるからな」
と言ってためらいなく越えてシャルスを連れ戻しに行くカナタ。
自殺を図るほどにギリギリまで追い詰められてしまった人間にとって、この行為がどれほどの価値を持ったことか・・・。
そんな見方をして私は何度読んでも大号泣なのですが、読者の皆様はこのシーン、いかがでしたでしょうか?
カナタの右腕
「友達なら本音を言えバカ!」
とシャルスを殴り、球体から守り、宇宙に飛ばされたカナタの右腕。
こういうサバイバルモノでメンバーの誰かがいずれ怪我を負うっていうのは割と鉄板ですが、わき役が事故で、とかでなく他でもない主人公がこのクライマックスで仲間を守って、ですからね!
ほんとカナタは主人公中の主人公だよ・・・。
それに加えて
「カナタ・・・ボクは」
にかぶせるように
「オレは自分の船を持つ」
そしてあの回想シーン。
「前に約束したよな?お前はオレの右腕だ」
このシャレは完全に反則です。
あああ・・・ページに鼻水が・・・(汚い)。
#46に続きます。
お読みくださりありがとうございました!
ポリ姉も生き残ってくれてありがとう(涙)
鼻をかんでから書きました(笑)
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