#26 伏線回!/セイラの両親について/「お前の大事な人の話じゃねえか!知らねえ事あるか!!」
『彼方のアストラ』26話の感想・考察(ときどき妄想)になります。
最終話までのネタバレを含んでいます。
伏線回!
いよいよ特大の伏線が飛び出しましたね!
一つは世界統一政府樹立の年。
確かに、どうして設定を未来じゃなくあえて1963年にしたんだろう?と一瞬気にはかかったのですが、まあファンタジーだし、とすぐにスルーしてしまいました。
それが後に読者と同じ時間軸を生きるキャラクターの登場により重大な意味を持ってくるわけですね。
そしてもう一つは、セイラという名前。
アリエスと逆さになっていたなんてそれこそ全く気が付きませんでしたよ!
それに万一気付けたとしてもこの時点ではきっと篠原先生の言葉遊びぐらいにしか思わなかったでしょうね・・・。
パティもかわいいですがアリエスってほんといい名前だと思います。
セイラの両親について
セイラの父は若かりし頃シャルス顔で王家の跡継ぎだったわけですから相当モテたと思うんですよね。
セイラの母が最初の妻だったのかどうかまではわかりませんが、死別後に再婚しなかったことも踏まえると、国王は若くして亡くなったのであろうこの妻のことを相当に愛していたんだと思います。
国王が若返りの誘惑に取りつかれてしまったのも、もしかしたら、一つには若く美しい妻が理想として焼き付いてしまっていて自分が老いてそんな妻とかけ離れていくのを受け入れられなかったからではないでしょうか。
ところで、セイラの年齢って皆さんいくつぐらいだと思いますか?
私はエマとアリエスを逃がした時点で10代前半ぐらいで亡くなったのが20代後半ぐらい、とみています(そう仮定すると若くして本当に聡明ですね)。
国王には残酷ですが、偶然にも母親と同年齢でこの世を去った可能性もあると思います。
「お前の大事な人の話じゃねえか!知らねえ事あるか!!」
ここでもカナタ、なんという名言・・・!
シャルスのキラキラした目が、いかに心に響いたかを物語ってますよね。
「何もかも捨ててきた 故郷も家族も・・・覚悟を決めて でも どうしてだ また 家族が」
シャルスの場合実際の事情は異なりますが、仮に家族とどうしても折り合いがつかない男の子がいたとして、実の家族とすらうまくいかないなんて自分はどこに行ってもだめだ、なんて悲観する必要は決してないと思うんですよね。
返って原家族と離れて自分を解放することで当たり前に共感してくれる人を周りに引き寄せることだってあると思うんです。
アストラのメンバーたちはまさに温かい共感を自然に与え合うことのできる理想の家族像だと思います。
#27に続きます。
お読みくださりありがとうございました!
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